2023/01/27 19:00

娘と一緒に通っている図書館

借りてきた本の簡単な感想等を書いているブログ
7回目の今回はこちら↓↓↓

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2/新潮文庫/ブレイディみかこ

https://books.rakuten.co.jp/rb/16845014/?scid=we_lne_upc1571

ブレイディみかこさんのノンフィクション作品

2019年当時のお子さんを中心に綴られているお話の続編

作者ご本人と息子さん、配偶者の3人が暮らすイングランドの南端ブライトンでの生活

日本では想像出来ないような出来事や、とても考えさせられる場面が今作もたくさん書かれています


今回は図書館で借りる為に予約

約2ヶ月程で順番がまわってきました

そして今回も一気に読んでしまいました

個人的には作品の前半に心に刺さるエピソードが多かったです

その幾つかをご紹介


「うん。あげてるって感覚はない」

「合理的なことをやっている意識しかないから、うしろめたさなんて感じないよね」

「確かに感じない」

「それに比べて一対一の『あげる』と『もらう』になると、ちょっとセンチメンタルなものがくっついてくるよね。だから『いいことをした』とか『いや、これはわるいことなのでは』とか考える」

※着なくなった服などを見知らぬ誰かではなく、特定の誰かに渡す時

自分が要らない物ばかり選んでいることに気づいたお子さんの心の葛藤と親子の会話

~うしろめたさのリサイクル学より~


「娘さんとんでもないシンガーですね。びっくりしました」

と言うと、周囲を歩いていたひとたちも、

「あれはすごかった」

「ぶっちぎりで今夜のベスト」

「涙が出た。いいものを聴かせてもらいました」

と口々に少女の歌を絶賛した。

「みんな上手だった。みんなで一緒に練習して、みんなでベストを尽くしたからいい演奏になったんだ。あの子はみんなの中の一人に過ぎない」

それは謙遜の言葉ではなく、ターバンの女性(少女の母親)にとってとても重要な言葉なのかもしれない。

※夏に編入してきたクラスメートの少女

なかなかクラスに溶け込めず、学校に来なくなってしまったが音楽部に入りクリスマスコンサートで会場からの大きな拍手に包まれる

コンサート後の親同士の会話

~A Change is Gonna Come ー変化はやってくるーより~


日本で生まれ育った私たちにはあまり馴染みのない言葉や、シチュエーションが描かれていることも多いのでとても勉強になります

お子さんの考えや発言も真っ直ぐでとても心に刺さりました


特に印象に残っているのは

「導く(LEAD)といことは、前から引っ張るということだけではなく、ときには一番後ろに立ち、後部が離れてしまわないように押し上げる(PUSH UP)こと」

と書かれた紙をお母さんが見つけるエピソード

この言葉は作者の保育の師匠アニーさんがよく言っていた言葉だそうです

彼女の言葉は息子の中に生きていた。

教育とは、教え導くことではなく授けることであり、授けられ、そして委ねられることなのかもしれない。

~授けられ、委ねられたものより~


日々の生活の中での自分と娘との会話で、今伝えていることが、本当の意味で正しい事なのかを考える事が増えてきました

「誰かのことをよく考えるっていうのは、その人をリスペクトしてるってことだもんね」

私自身が常に周りの人達にこんな心持ちで接していくことができるように


今回の本はこんな方におすすめ

・小学生高学年~中学生くらいのお子様がいらっしゃるご家庭
・世界(今回の舞台はイギリスのブライトン)の子育てに興味がある方
・ヨーロッパの暮らしや文化に関心がある方
・世界と日本の子育ての違いに興味がある方
・日本とは違う文化や考え方に触れてみたい方

ブレイディみかこさんのぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
こちらを読んでからだと、今作がよりいっそう楽しめると思います

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー/新潮文庫/ブレイディみかこ


大人になってから、まさか自分がこんなに本を読むことになるとは
そして、こんなに学び試したいと思うとは
40歳を迎えて、今人生で一番本を読んでおります

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